マシニングセンタ(MC)とは、工具の自動取替機能が備わっている工作機械です。
従来の旋盤やフライス盤では、作業者が手動で工具を交換する必要がありました。一方、マシニングセンタには多くの工具が内蔵されています。プログラミングしたとおりに工具を自動交換してくれます。
ここまでは、初心者の私にもなんとか理解できました。しかし、いざマシニングセンタについて調べ始めると種類が多くて、難しいと感じました。
主要なマシニングセンタの種類を、簡単にまとめてみました。
導入している工場が多そうなマシニングセンタ4種
Twitterや商談会などで話を聞いたところ、下記4種類のマシニングセンタの情報を多く耳にしました。それだけ導入している工場や、利用シーンが多いのかもしれません。
- 立形マシニングセンタ
- 横形マシニングセンタ
- 門形マシニングセンタ
- 5軸マシニングセンタ
立形MC
立形マシニングセンタには、刃が上から下に向かって装着されています。加工物を上から削っていくタイプで、最も流通しているマシニングセンタといわれています。
上記のような構造上、立形MCは一面加工に強いのが特徴です。
デメリットは、切り粉が下に溜まりやすいことです。切り粉が加工のじゃまをしてしまうので、たまにチェックする必要があります。そのため、長時間同じ製品を量産し続けるのは不向きです。
よって、立形MCは少量多品種向けともいえます。
横形MC
横形マシニングセンタは、刃が横向きについています。刃も加工物も浮いている状態で、横から削っていきます。
立形マシニングセンタと比べると、加工物を90度回せるのが大きな違いです。加工物を回転できるため、複数の面が加工できるようになります。立形MCではできない、立体物の加工も可能です。
また、刃と加工物が浮いているため、切り粉は下に落ちていきます。切り粉が溜まりにくいことから、長時間の加工にも向いています。
ただし、加工物を浮かせなければならないため、あまりにも多くて重いものは加工できません。小~中サイズくらいの量産向き、というイメージです。
門形MC
門形マシニングセンタは、とにかく大きいです。門形MCでしか作れない大物加工品もあります。
門みたいに巨大だから、門形MC。マシニングセンタ初心者の私でもすぐ覚えられました。航空業界や船舶業界など、大きなものづくりが必要なシーンで活躍しているようです。
5軸MC
5軸マシニングセンタとは、xyz軸にくわえてもう2軸動かせるようになった、次世代のマシニングセンタです。
可動域が増えると、加工の幅も広がります。つまり、曲線などの複雑な加工もできるということです。
しかし、これ以上は今の私には難しくて説明できません。動画もいろいろ見てみましたが、とにかくすごいことだけはわかります。
いろいろな人の話をお聞きしていると、多機能な5軸マシニングセンタを使いこなすには知識や経験もかなり必要になるようです。
複雑なプログラミングができるスキルが必要みたいです。
詳しい解説は、私より下記サイトを見ていただく方がよくわかると思います。
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